生ハム「セシーナ」がグランプリ 肉のふがね、短角牛使い高評価

賞状を手にグランプリ受賞を喜ぶ府金伸治代表取締役

 岩手町の食肉加工販売・肉のふがね(府金伸治代表取締役)が製造販売するいわて短角和牛の生ハム「セシーナ」が、シンガポールで開かれた「にっぽんの宝物世界大会」でグランプリに輝いた。海外の投資家や飲食店経営者から高評価を獲得。受賞を追い風に、東南アジアへの販路開拓を進める。

 大会は8月23、24の両日開かれ、日本大会を勝ち抜いた全国の19商品が5部門に出品した。セシーナは最高峰牛肉部門で、滋賀、長崎両県の黒毛和牛と評価を競った。

 府金代表取締役と久慈市山形町で生産する柿木畜産の柿木敏由貴(としゆき)代表、シェフが現地を訪問。セシーナや短角牛のステーキなどを提供し、動画やプレゼンテーションで製造・生産者の思い、希少性と栄養価などをPRした。審査員の高い評価を得て、栄冠をつかみ取った。

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