新型コロナ拡大、影響じわり 感染者、第8波ピークに並ぶ バス減便、ごみ回収、学校でも

一部路線の減便を知らせる京浜急行バスの案内=1日午前、横浜市金沢区

 神奈川県内定点医療機関で報告された新型コロナウイルスの感染者数が、第8波のピーク(参考値)に並んだ。感染拡大に伴い、バス会社の一部路線でダイヤを減便したり、ごみの回収作業で人繰りに追われたりするなど、影響がじわりと広まっている。

 京浜急行バスでは8月から、横浜市金沢区や横須賀市内の一部の路線でダイヤを減便したり、休日ダイヤで運行したりしている。乗務員のコロナ感染やコロナ以外の疾患による長期療養などが重なったためという。横浜市金沢区の病院職員の女性(66)は「バスは命綱なので減便は困る。早く通常のダイヤに戻ってほしい」と話す。

 寒川町はごみ収集を委託している業者の従業員に複数のコロナ感染者が確認され、町内の一部地区で8月28日の古紙・衣類布類の収集ができない可能性があると周知した。当日は別の地区の担当が回収に当たることで収集はできたものの、町は対応に追われた。

 横浜市内の市立学校では夏休み明けから9月1日までに、コロナの影響で6クラスが学級閉鎖になった。相模原市内の市立学校では1校が学年閉鎖となったほか、4クラスが学級閉鎖になった。川崎市内でも欠席者が増えているという。

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