【バンコク共同】タイ王室は1日、国外逃亡を終えて帰国したタクシン元首相（74）にワチラロンコン国王が恩赦を与え、在任中の汚職罪などで言い渡された8年の量刑を1年に短縮したと発表した。高齢を理由に実際の刑期はさらに短縮される可能性がある。タクシン派主導の連立政権発足が決まったこととあわせ、タクシン氏の本格的な復権に道が開かれた。
王室は声明で、タクシン氏が首相として国家に貢献し王室にも忠誠を尽くしてきたと評価。罪を認めており、高齢で健康問題を抱えていることも考慮して恩赦が与えられたと説明した。タイ政府は8月31日、タクシン氏が国王に恩赦を申請したと明らかにしたばかりだった。
