NHKから国民を守る党・立花孝志氏 「報ステ」裁判請求棄却も控訴へ「テレビが真実を隠すというのはさらに浸透してくる」

NHKから国民を守る党の立花孝志氏(56)が1日、党の定例会見に出席。2022年6月16日に放送されたテレビ朝日「報道ステーション」出演時に表現の自由が侵害されたとして損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁が8月31日、立花氏の請求を棄却したことに「もちろん控訴します。最高裁での上告審になろうかと思います。あと2年くらいかかると思いますが、テレビが真実を隠すということはさらに浸透してくるのではないか」と述べた。

立花氏は参院選前に放送された同番組への出演時に、1分間で安全保障についてのコメントを求められ「テレビで核兵器に勝る武器である。テレビは国民を洗脳する装置である。テレビは真実を隠す」と述べたところ、同番組の大越健介キャスターが「テーマにそぐわない発言はお控えください」と制止した。テレビ朝日側に計10万円の損害賠償を求めていたが、東京地裁は請求を棄却した。判決で古庄研裁判長は「発言の制止は必要かつ相当な行為」とした。

NHK報道局員時代に、立花氏は「テレビは国民を洗脳する装置だと何度も何度も聞かされた。テレビは国民を洗脳する装置であり、核兵器よりも怖い武器なんだよ。だから我々NHKの報道局員は、慎重に扱わないといけない」と聞かされていたという。「真実を述べただけ。テーマにそぐわない発言であったというところを裁判所が認めていることは、ちょっと怖さを感じています。国防をするために、どんなことが必要かについて答えを持っている人なんて多分いないと思う。僕は本当に怖い」と、判決を不服とした。

立花氏は「放送局の編集権について、それが違法であるというのは最初からわかっていた。ただ、あれから1年2カ月経ちましたが、テレビは真実を隠す。多くの国民が、立花さんが言っていることは正しいと思うようになってきていると思います」と自信も見せる。

10月に行われる衆院長崎4区補選などで、NHKから国民を守る党は公認候補を立てる予定。「テレビ朝日の判決文を紹介しながらですね、ある意味裁判所もそういう既得権益とまだまだ離れることができないのかな、という風なところも含めてお話をしていきたい」と、政見放送で自説を展開するとした。

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