ラグビー日本、密度濃く仕上げ イタリア合宿終了、W杯8日開幕

トレビーゾで調整する日本代表の(左から)坂手、稲垣、姫野、ディアンズら=8月31日(共同)

 【トレビーゾ(イタリア)共同】9月8日に開幕するラグビーW杯フランス大会の日本代表は8月31日、イタリアのトレビーゾで実施する合宿での練習を終えた。実戦を想定した密度の濃い内容で仕上げを図り、フッカー坂手(埼玉)は「タフな練習。うまくゲームに臨めるような準備をした」と充実感を漂わせた。

 8月19日に出発し、約2週間滞在。トレビーゾはベネチアから電車で約30分と近く、前半は気温35度の猛暑が続いたが、後半は30度を下回り過ごしやすくなった。

 宿舎から徒歩圏内の練習場はプロチームの拠点で抜群の環境。報道陣に公開された練習ではプレーが途切れたら違うボールがすぐ投げ込まれ、攻守の素早い切り替えを徹底した。緊急事態に備えて14人の状況をつくったり、WTB、FBが本職のレメキ(東葛)をSHに入れたりした。

 全体練習後、26日のイタリア戦でキックが振るわなかったSO李承信(神戸)がチームのトレーニングメニュー免除をかけてゴールキックに挑む場面もあった。成功すると仲間から拍手が湧き起こった。

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