”解散風“は止みましたが… 次期衆院選にらみ 動き出す新「広島3区」

今年6月ごろ吹いた衆議院の解散風はやみましたが、広島では次の衆院選から小選挙区の区割りが一部、変更になるため、活動が活発になっている選挙区もあります。新「広島3区」での立候補予定者の動きを取材しました。

公明党・現職で国土交通大臣の斉藤鉄夫氏は、この日、安佐南区で国政報告会を開きました。

公明党・現職 斉藤鉄夫氏
「与党統一候補として、何としても広島新3区の岸田新政権の議席を守り抜きたい」

報告会では、自公両党の結束をアピールしました。

河井克行元法務大臣夫妻の大規模買収事件を受け、前回の衆院選では、与党統一候補として勝利した斉藤氏。今年6月には自公両党の党本部が、次の衆院選も斉藤氏を与党統一候補とすることを決めました。しかし、広島3区は、もともと自民党が議席を維持してきた選挙区。今回の決定への不満が地元の自民党関係者の間に今も、くすぶっているといいます。

自民党県連 中本隆志会長代理
「われわれ自民党が斉藤鉄夫氏を応援することに不信感、あまりよく思っていない人たちもいる。しかし、現在、斉藤鉄夫氏は岸田内閣の重要閣僚。今、ここで斉藤氏を失う訳には絶対いかない」

岸田内閣の閣僚である斉藤氏を応援する、と強調しました。

公明党現職・斉藤鉄夫氏
「まず、私が申し上げたいのは、次期衆議院選挙に向けて自民党から推薦内定をいただいた。それに対しての感謝。期待を裏切らないよう、全力で頑張っていきたい」

斉藤氏は、広島3区に新たに加わる安芸区で3日、国政報告会を開き、与党統一候補をアピールする予定です。

日本維新の会の新人で、衆議院第3選挙区支部長の瀬木寛親氏です。もともと安佐南区が拠点の瀬木氏は、この日、広島3区に新たに加わる安芸区に向かいました。

日本維新の会・新人 瀬木寛親氏
「われわれ日本維新の会は、まずは議員自らが身を切る改革、議員報酬の削減、議員定数の削減、市長・府知事であれば退職金のカット、様々な身を切る改革を大阪で行ってきた」

広島市議会(広島維新の会) 大田智弘議員
「広島市初の維新の市議団が結成したことを報告させていただく」

今年4月の統一地方選挙で、関西以外で議席を獲得するなど、党勢を拡大させた日本維新の会。広島市議選でも、立候補した3人全員が当選しました。

瀬木氏は、安芸区でも党の政策を知ってもらおうと、街頭演説に力を入れているといいます。特に広島3区では、自民党が独自候補の擁立を見送ったことから、党が憲法改正に前向きなことなどを知ってもらい、保守層への浸透を図りたいとしています。

日本維新の会・新人 瀬木寛親氏
「われわれのこの勢いというのが、他の政党とは違って、基礎的な何かがあるっていうわけではない。とにかく政策を愚直に訴えていく、こういった政策をやりたい政党なので、われわれの政策にご賛同いただきたい」

一方、立憲民主党県連も、広島3区での候補者擁立に向け、調整を進めているということです。

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