林遣都、記者からの重圧報道に苦笑い「そこは乗り越えました」

ビートたけしの自伝の舞台化『浅草キッド』の記者会見が9月1日に大阪市内でおこなわれ、主演・林遣都がたけし役をつとめることへの想いを口にした。

舞台『浅草キッド』で主演をつとめる林遣都(1日・大阪市内)

■ ビートたけしの印象は「シャイで繊細な方」

同作は浅草を舞台に、駆け出しだった頃のたけしと師匠・深見千三郎や芸人らの苦楽の日々を描く青春物語。2021年にはNetflixでも映画化され、主演・柳楽優弥の演技が「たけしにそっくり」と話題を集めた。

林はたけしを演じるにあたり、「テレビなど表舞台でお笑いをされているたけしさんからはなかなか見えてこない部分を掘り下げています」と役作りを進行。また、若かりし頃のたけしの印象について「本質は変わっていないのでは」とし、「シャイで繊細な方だと思います。一方で若い頃から間違いなく肝が据わっていたはず。そこには育った環境もあったりする。そういう本質の部分を探して、自分に落とし込めたら」と人物像を分析した。

■ 「自分に重圧をかけないようにしている」

先日開かれた東京での記者会見後に掲載された各ニュースサイトの記事では、たけし役に挑むことに対し「重圧がある」とされ、そういった言葉が見出しを飾った。

舞台『浅草キッド』で主演をつとめる林遣都(1日・大阪市内)

ただ林は「失礼な話なのですが・・・記者さんの方からよく『たけしさんの役ということで、プレッシャーがあると思うんですが』と言われるんです」と、「誘導」されていると明かして苦笑い。続けて「正直なところ僕といたしましては、そこは乗り越えた段階なんです。あまり自分自身に、必要以上に重圧をかけないようにしていて」と素直な気持ちを語った。

また、たけし独特のクセなどをどのように表現するのかに関しては「早い段階で、真似をしようとすると(役が)遠のいてしまうという考えがありました。(クセを)やるか、やらないかは分からないですが、今の段階では見た目も声も違うけど、それでもたけしさんが垣間見られる瞬間だったり、『若い頃ってきっとこうだったんじゃないかな』と思わせるところを目指しています」と自分なりのアプローチを試みているという。

『浅草キッド』は東京公演を経て、10月30日〜11月5日まで「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)にて上演。チケットは9月2日より販売される。

取材・文・写真/田辺ユウキ

舞台『浅草キッド』

期間:2023年10月30日(月)~11月5日(日)
会場:新歌舞伎座(大阪市天王寺区上本町6-5-13)
料金:S席(1・2階席)1万3500円、特典付きS席(公演記念手ぬぐい付き※非売品)1万5000円、A席(3階席)9,000円

© 株式会社京阪神エルマガジン社