柴崎復帰、J1鹿島基本合意 「ベスト尽くす」 サッカー元日本代表MF 

2016年のクラブW杯決勝レアル・マドリード戦の後半、ゴールを決めて喜ぶ鹿島の柴崎=横浜市の日産スタジアム

J1鹿島は1日、昨季スペインリーグ2部のレガネスに所属した元日本代表MF柴崎岳(31)が加入することで基本同意したと発表した。2016年シーズン以来の鹿島復帰となる。「日本でプレーするときはまたアントラーズで、と思っていた」とコメントした。正式契約後、4日にチームに合流するという。

青森県出身の柴崎は、11年に青森山田高から鹿島に加入した。ルーキーイヤーから頭角を現わすと、同年のヤマザキナビスコ・カップの優勝に大きく貢献。準決勝の名古屋戦では延長後半2分、本山雅志(現アカデミースカウト)のスルーパスを受けると、右足を振り抜き、プロ初得点となる決勝弾。決勝進出に導き、タイトルを引き寄せる活躍だった。

12年のヤマザキナビスコ・カップでは決勝戦の清水戦で主役に。2得点を挙げる活躍でタイトル獲得の立役者となった。16年には09年以来7年ぶりとなるJリーグ制覇を成し遂げると、クラブワールドカップ(W杯)の決勝では世界屈指の強豪であるレアル・マドリード(スペイン)から2得点を挙げ、世界にその名前をとどろかせた。

17年1月にはテネリフェ(スペイン)に移籍し、同国のヘタフェやデポルティボでプレー。日本代表では60試合出場3得点で、W杯は18年ロシア大会と22年カタール大会で代表入りした。

背番号は20に決まった。技巧派MFはクラブを通じ「鹿島がタイトルを獲得できるよう、自分のベストを尽くす」と述べた。

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