台風11号は、3日(日)にかけて強い勢力で先島諸島に接近する見込み。沖縄では先島諸島を中心に、3日(日)にかけて高波に警戒し、強風にも十分注意して欲しい。
強い台風11号は、2日(土)の午前3時には沖縄の南にあって、1時間におよそ15キロの速さで西へ進んでいる。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
台風は、今後西へ進み、3日(日)にかけて、強い勢力で先島諸島に接近する見込み。
<最接近の見通し>
宮古島市 2日夕方
多良間村 2日夜のはじめ頃
石垣島地方 2日夜遅く
与那国島地方 3日明け方
<高波・強風>
沖縄では、3日(日)にかけて、非常に強い風が吹いて、うねりを伴い大しけとなる所がある見込み。3日(日)にかけて、うねりを伴った高波に警戒し、強風にも十分注意が必要となる。
<大雨・雷・高潮>
沖縄では先島諸島を中心に、3日(日)にかけて、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風に十分注意したい。
また、大潮の時期にあたるため潮位が高く、台風の接近に伴い、更に潮位が高くなる所がある。3日(日)にかけて、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水にも十分注意が必要となる。
<8月の沖縄は台風接近に伴い降水量は過去最多>
1日(金)の沖縄気象台の発表によると、8月上旬は沖縄付近において台風6号が停滞して長期間台風の影響を受けたため、沖縄では曇りや雨の日が多くなり、月降水量平年比は 216%で、8月としては統計を開始した1946年以降最も多くなった。
地点ごとに見ると、8月としては、月降水量は那覇(738.5ミリ)、久米島(808.5ミリ)で最も多く、平年の3倍以上となっている。
台風6号の影響が各地に残る中で、連続して台風が接近することになるため、一層の警戒が必要だ。