LRTが乗用車と接触事故 けが人なし 事故は開業後初めて

 9月1日正午前、先月(8月)26日に開業したLRTが、宇都宮市清原工業団地の軌道敷上で乗用車と衝突する事故がありました。この事故によるけが人はいませんでした。LRTによる事故は開業後初めてで警察で事故の原因を調べています。

 1日午前11時50分ごろ、LRTが宇都宮市清原工業団地の「清原地区市民センター前・停留場」近くの軌道敷上で乗用車と衝突しました。警察によりますとLRTを運行する宇都宮ライトレールの指令係が110番通報したということです。

 LRTが開業してから初めての事故になりました。この事故でLRTの運転士と乗客およそ70人、それに乗用車を運転していた宇都宮市の68歳の男性にけがはありませんでした。

 乗用車を運転していた男性によりますと、男性は信号機のない場所で右折しようと車を軌道敷近くまで進入させたところ後方からJR宇都宮駅東口方面へ向かうLRTの上り列車が近づいて来るのに気づかず、先頭車両の左側面と車の右前バンパー部分が接触したということです。

 男性は1日、「清原地区市民センター前・停留場」からLRTに乗ろうと車を停めるためトランジットセンターの入口を探していたところ、背後から近づくLRTに気づかず事故を起こしてしまったということです。

 警察によりますと事故が起きた道路は直進以外、進行が禁止されている標識が設置されていて右折が禁止されている場所でした。

 運行会社の宇都宮ライトレールによりますと、ダイヤは上下線で最大40分ほどの遅れが発生しました。乗客が車内でおよそ40分ほど待機した後の午後0時40分ごろ、運転が再開され乗客を乗せたLRTが平石停留場まで移動した後、乗客は後続の車両に乗り換えたということです。また臨時便を3本増やして対応したということです。

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