元祖米カリスマ主婦 旅行中に氷山の氷をカクテルに使用 環境問題から「無神経」と炎上

ライフコーディネーターのマーサ・スチュワート(82)が、アイスランドからグリーンランドに向かう豪華クルーズでカクテルに「小さな氷山」を入れていたことで非難を浴びている。元祖カリスマ主婦のマーサは29日、インスタグラムストーリーに冷たいカクテルを手にした写真を投稿。気候変動により今夏山火事が世界各地で発生している中、自然に形成された氷を飲み物に使ったことで「無神経」と指摘されている。

マーサは、ドリンクカートに置かれた大きな氷の塊や、他の人と共に飲み物で乾杯しているものなどクルーズで撮影した一連の写真を投稿。「グリーンランドの東岸のとても美しいフィヨルドに入った最初の(クルーズ船からゴムボードで氷河などを見に行く)ゾディアック・クルーズが終わったところ」「私達は今夜のカクテルのために実際に小さな氷山を捕まえたの」とキャプションを綴っている。

そんなマーサの投稿に対し、あるファンは「マーサ、氷冠が溶けているのよ、それを飲み物に入れないで」と呼びかけた。一方、別のファンは「地球は燃えているけど、良いカクテルを楽しみましょう」といった皮肉的なコメントを残している。

しかしマーサは、さらに氷河の写真を投稿して「プリーツのような氷山、カクテルに完璧!」と綴り、反撃の姿勢を見せた。さらに「マーサ・スチュワートがドリンクに氷山を入れた。専門家は大したことないと言っている」というタイトルのワシントン・ポスト紙の記事をシェアしていた。

専門家達はマーサの行動を問題視しておらず、カリフォルニア大学地球科学科の氷河学者エリック・リグノット教授は、「氷河に行って氷を削りとったわけではありません」「氷山は海に浮かんでゆっくり溶けてゆきます。それが海で溶けようともグラスの中で溶けようとも違いはありません」と話している。一方、タスマニア大学海洋南極学科のイアン・アリソン教授は、クルーズツアーが人の輸送のために化石燃料を使っていることの方が環境に大きな影響を及ぼすと指摘。「氷を飲み物に入れるのは川からグラス1杯の水をとるのと変わりありません」と同紙に話している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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