サンつがる大幅高値 前年比2千円超 東京、大阪で本年産初売り

大阪市中央卸売市場で行われた競りを前にあいさつする天内組合長(中央)=1日午前(つがる弘前農協提供)

 つがる弘前農協(青森県弘前市)が出荷した本年産の早生(わせ)種リンゴ「サンつがる」の初売りが1日午前、東京・大田市場の東京青果と、大阪市中央卸売市場の大果大阪青果で行われた。1ケース(10キロ)当たりの平均価格は、東京で前年比2793円高の6622円、大阪で同2686円高の6740円だった。同農協によると、東京、大阪とも直近10年間で一番の高値という。担当者は「猛暑の影響で全国的に出荷が少なく引き合いが強くなった」と説明している。

 大阪市場では、競りを前に同農協の天内正博組合長が「干ばつ気味だったが、糖度が高く最高の食味に仕上がっている」と品質の良さをアピールした。

 サンつがるは、東京に270ケース(前年比784ケース減)、大阪に466ケース(同888ケース減)を上場。出荷量が前年を大きく下回ったことについて担当者は「着色が遅れ収穫日程が後ろにずれていることが原因」とした。最高値をつけたのは特選の32玉入りで、東京で20万円、大阪で30万円だった。ほかに「きおう」も上場した。

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