柴崎 鹿島復帰 「うれしい」「応援に行く」 地元、母校喜びの声

 サッカー元日本代表で青森県野辺地町出身の柴崎岳(31)=青森山田高出=が6年半ぶりにJリーグに復帰することが決まり、地元野辺地町や母校の青森山田高校の関係者は喜びに沸いた。

 柴崎の父・忠雄さん(67)には1日昼ごろに家族のLINE(ライン)で連絡が入ったという。「(柴崎が)6月に自宅に帰ってきた際、『日本に戻るとしたら鹿島』と言っていた。鹿島のサポーターが(復帰を)喜んでくれているのがうれしい。以前のように鹿島に応援に行きたい」と話した。

 「日本に帰ってきてくれて、めちゃくちゃうれしい」。声を弾ませたのは、野辺地サッカースポーツ少年団から青森山田中高まで8年間、柴崎とチームメートで同町のホタテ加工業「マルイチ横浜」社長の横濵充俊さん(30)。柴崎の鹿島復帰が決まり、「俺もアントラーズ(を見に)行く」とLINEを送ったところ「了解、了解」と返信があったという。

 青森山田時代の恩師で現在J2首位の町田で監督を務める黒田剛氏との“師弟対決”にも期待が高まる。来季は両チームがJ1で試合をする可能性が高く、横濵さんは「同じ舞台で2人が戦うのは楽しみ。暗いニュースばかりの日本を盛り上げてほしい」と喜んだ。

 黒田氏とともに柴崎を育てた青森山田高の正木昌宣監督(42)は「(柴崎は)義理人情がある。復帰するなら古巣の鹿島だと思っていた」と納得の様子。「見る者をワクワクさせるプレーを期待している。常勝軍団の鹿島で優勝する姿が見たい」とエールを送った。

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