ワカサギ 魚体、価格上々 ハマ活気 秋漁始まる/小川原湖

1日から始まった秋漁で初水揚げされたワカサギ

 青森県東北町の小川原湖で1日、全国一の水揚げを誇るワカサギの秋漁が始まった。同町船ケ沢の魚市場にはワカサギがいっぱいに入った箱が次々と運び込まれた。競りでは1キロ当たりの平均取引価格が前年より144円高く、上々の滑り出しとなった。

 同湖のワカサギ、シラウオ漁は、4~6月と9月~翌年3月の2回に分けて実施。シラウオは今回の秋漁では、生食での流通を防ぐため基本的に取らないことにしているという。

 午前6時半、小川原湖漁協(濱田正隆組合長)所属の漁船9隻が一斉に出漁。円を描くように網を入れて囲い込む船曳網漁を行った。同8時ごろ、市場前の桟橋に船が続々と接岸。大きいものでは10センチほどのワカサギが詰まった箱を降ろしていき、ハマが活気づいた。

 同日のワカサギの水揚げ量は1297キロで、平均取引価格は1キロ当たり723円だった。例年より魚体が大きく、価格も上がった。

 出漁した浜田友和さん(45)は「1日で70キロも入ることはなかなかない。大きさもまあまあで、幸先の良いスタート」、同漁協市場課・生産課兼流通販売課の沼田広樹課長は「量や大きさ、値段ともまずまず」と話した。

 漁期は来年3月15日まで。

© 株式会社東奥日報社