青森県鶴田町の観光名所「鶴の舞橋」の大規模改修工事が1日始まった。現地で安全祈願祭と記念セレモニーが開かれ、鶴田小学校の児童たちが、手すり部分を外す最初の工程を手伝った。
祈願祭には工事関係者や相川正光町長ら約30人が出席。神事の後、工事発注者である県西北地域県民局の長内昌彦局長(内山真人・地域農林水産部長代読)が「国内外の皆さまに親しまれる貴重な資源として後世に伝えていけるよう、安全で円滑な工事を推進していく」とあいさつした。
セレモニーでは、鶴田小3年生約90人が3回に分けて「エイエイオー」のかけ声でロープを引っ張り、手すり部分を外していった。上見直央君は「(工事後は)たくさん観光客に来てもらえるような橋になってほしい」と願った。
工事は、橋の老朽化を受け実施。2026年春まで3工期に分けて行われ、23、24、25年のそれぞれ9月1日~翌年3月末、橋は通行止めになる。
工事を担当する齋勝建設(五所川原市)は、新しい橋に使う床板と手すりの実寸大ユニットを近くに展示している。相川町長は「橋が渡れない期間もイベントを計画している。改修中の橋の姿を見に足を運んでほしい」と話した。
工法や進捗(しんちょく)状況などの詳細は同社の特設ウェブサイト(https://saikatsu-tsurunomaihashi.jp/)で見ることができる。