工学の楽しさ、女子小中学生に 佐世保高専で国際団体の支部発足 学生有志がプログラミング講座

プログラミングを学ぶワークショップの様子=佐世保市、佐世保高専

 工学を学ぶ楽しさを女子小中学生に伝えるRobogals(ロボギャルズ)の支部が、長崎県佐世保市沖新町の佐世保高専に設立された。同校公開講座の一環として、同支部は女子小学生を対象にしたプログラミングを学ぶワークショップを開いた。
 Robogalsは、工学を学ぶ楽しさを女子小中学生に伝えるため、2008年にオーストラリアで設立された国際的なボランティア団体。世界10カ国に30を超える支部があり、今年5月、日本で4番目の支部として「Robogals Nagasaki」が同校に設立された。現在は同校女子学生の有志16人が所属している。
 ワークショップは、同団体にとって初めての活動でメンバー6人が講師を務め、県内外の小学3~6年生13人が参加した。小学生らは佐世保高専の卒業生が開発したSONYのロボットトイ「toio」でプログラミングの基礎を学習し、教材で指定された動きを命令カードで表現、ロボットで動きを確認した。
 市立祇園小3年の金子奏音さん(8)は「自分が指定した通りにロボットが動くのが面白かった。工学の勉強に興味がわいた」と笑顔。同団体代表の岩﨑吏乃さん(18)は「子どもたちが楽しそうに取り組んでいたので私も学習意欲がさらにわいた。日常に深く関わっている工学の魅力を今後多くの小中学生に伝えていきたい」と目を輝かせた。
 同団体はプログラミング講座の実施先を募集している。問い合わせは佐世保高専総務企画係(電0956.34.8415)。

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