初日17-18番手と下位に沈むヤマハ。クアルタラロ「トラクション不足の原因究明が必要」/第11戦カタルーニャGP

 9月1日、2023年MotoGP第11戦カタルーニャGP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目、プラクティスがカタロニア・サーキットで行われた。プラクティスではモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは17番手、フランコ・モルビデリは18番手となった。

 今大会からヤマハ勢は、前戦の第10戦オーストリアGPとは違う仕様のエキゾーストを導入し、クアルタラロがテストを行っていた。午前に行われたFP1では、ふたりとも序盤から1分41秒台で周回を重ねていく。クアルタラロが1分41秒011をマークして順位を上げると、モルビデリも続いて1分41秒004で8番手につけ、クアルタラロが9番手とトップ10入りを果たした。

 2台揃って初日から好調ぶりを発揮かと思われたヤマハ勢だが、プラクティスでは全体のタイムが上がるなか、ふたりは1分40秒台の壁を越えられずにいた。クアルタロはトップから1.420秒差の1分40秒106で17番手、モルビデリは1分40秒155の18番手と下位に沈む結果となってしまった。それにより、クアルタラロもモルビデリも土曜に行われる予選は、Q1からのアタックとなる。

■ファビオ・クアルタラロ(プラクティス:17番手)
「今日はかなり苦戦してしまった。去年の金曜日も状況は厳しかったけれど、今日ほどではなかった。タイヤについてはミディアム、ソフト、ハード、ミディアムとほとんどすべてを試したけれど、リヤグリップが十分に得られず、ブレーキングが過剰になった結果、フロントにも手間取ることになってしまった。頑張ることばかりに集中してしまったけれど、一番の問題はトラクション不足であり、原因究明が必要だね」

「午前中のセッションでは、最初の5ラップはとても順調だったけれど、そのあとフロンタイヤがだめになってしまったんだ。そして午後になって気温が上がると、すぐさまグリップが落ちてきて苦しい状況になってしまった」

■フランコ・モルビデリ(プラクティス:18番手)
「午前中はかなりいい仕事ができたけれど、午後はいきなり厳しい状況になってしまった。終盤のタイムアタックでも、すべての条件を揃えることができなかったし、運の悪いことにベストラップはイエローフラッグに阻まれてしまった。どちらにしても、Q2進出にはまだ0.3秒足りないから、いい結果とは言えないね。ペース自体は悪くないけれど、タイムアタックでは苦戦するばかりだ」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 初日
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 初日

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