国民民主党代表選 玉木雄一郎代表が圧勝 敗れた前原誠司氏に「冷や飯を食わせる?」記者団の質問への回答は?

国民民主党の代表選が2日、都内で行われた臨時党大会で投開票され、玉木雄一郎代表(54)が前原誠司代表代行(61)を破り、再選された。任期は2026年9月末までの3年間。

代表選は国会議員21人、衆院選公認候補予定者13人による投票と、締め切られた地方議員、党員・サポーター票を合わせた計111ポイントを争い、玉木氏が80ポイント、前原氏が31ポイントだった。

ダブルスコアで圧勝した玉木氏は「代表選を通じて、研石(とぎいし)のように国民民主党が磨かれたし、前原氏との議論の過程で問題点も明らかになってきた。改善強化していきたいし、これからの3年間の内には衆議院選挙、参議院選挙がある。この二つの大きな国政選挙を勝ち抜きたいということを最優先課題として取り組みたい。いつあるか分からない次の衆議院選挙に向けて、取り組みを強化していきたい」と抱負を述べた。

玉木氏は榛葉(しんば)賀津也参院議員(56)の幹事長続投を決め、党大会で承認された。「現体制が基本的に承認されたということですので、大筋は現状を変えずにいきたい」とした。

代表選の焦点にもなった与野党との連携のあり方について、玉木氏は「現在の党の活動方針は、2月11日の党大会で決めた。政策実現のためには、与野党を超えて協議連携していく」と、路線継続を強調。与党との連立や、自身の入閣については「今我が党が、連立を組める政党はありません。私が閣僚になることはありません」とした。

選挙戦で掲げた「人づくりこそ国づくり」「給料が上がる経済の実現」「自分の国は自分で守る」を党の政策的な三本柱とする。「エネルギーの高騰対策、ガソリン、電気代、水道代。こういったものを引き下げるということは2カ月前から我々申し上げていますので、特にガソリンの値下げなどエネルギー対策については強く政府にも申し入れをするなど、積極的に動いていきたい」と、直近の課題も挙げた。

代表選で、前原氏との路線の違いも明確となった。「具体的な人事については幹事長しか決めていない。幹事長と相談して決めていきたい。前原さんに限らず、他の人事も白紙です」と、前原氏を新体制の要職に就けるかどうかは未定とした。

記者団からは「代表選が終わった後(敗れた候補に)冷や飯を食わせる党もあれば、挙党態勢をつくるという党もある。国民民主党はどういう党なんでしょうか?」という〝ド直球質問〟もあった。玉木氏は「21人しか国会議員いませんので、冷や飯も温かいご飯も、分けてる余裕はない。そこはノーサイドで考えていきたい」と冷遇は否定した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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