福祉・介護職 ラジオで若者にPR 岡山の官民組織 職員らゲスト迎え

福祉施設職員らの話を聞く萌乃さん(中央奧)

 福祉・介護職の業務内容や魅力を発信するラジオ番組が、岡山シティエフエム(岡山市北区中山下、愛称・レディオモモ)で毎月放送されている。担い手確保を狙いに官民組織の岡山県福祉・介護人材確保対策推進協議会が企画。歌手の萌乃(もえの)さん(22)=岡山大4年=をパーソナリティーに起用し、若者へのアピールに力を入れている。

 番組は4月から月1回放送の「萌乃のすまいるラジオ」。県内の高齢者、障害者施設の若手職員らをゲストに迎え、仕事ぶりややりがい、プライベートについて、フリーアナウンサー淵本恭子さん(36)とともに深掘りする。

 8月12日に登場した新見市の介護福祉士(33)は、職員や利用者からサプライズで誕生日を祝ってもらったエピソードに触れ「職員間の情報交換が活発で、楽しく働けている」と職場の雰囲気を紹介。平日休みに旅行に行くなど私生活が充実していることも話した。

 岡山労働局によると、県内の介護関係の有効求人倍率は2019年度から4年連続で4倍を超え、人材不足が慢性化。同協議会は介護職員の離職者のうち1年未満が3~4割を占めていることも踏まえ、萌乃さんにアンバサダーを委嘱したり、施設の若手職員グループを立ち上げたりして業界のPRに力を入れている。同協議会は「一人でも多くの若者が興味を持つきっかけになれば」と話す。

 放送は毎月第2土曜日。過去分のスタジオ映像と音声を動画投稿サイト・ユーチューブで視聴できる。

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