JOMONまつり、多彩なイベント/つがる

木と木の摩擦熱を利用して行う火おこし体験に挑戦する子ども
火おこし体験で実際に火が付いて盛り上がる会場
アイヌ民族音楽のライブが行われた会場

 「JOMON亀ケ岡遺跡・田小屋野貝塚まつり」が2日、青森県つがる市の亀ケ岡石器時代遺跡で開かれた。県内外のミュージシャンらによるライブ、火おこし体験などが行われ、来場者が遺跡で思い思いのひとときを過ごした。

 亀ケ岡石器時代遺跡、田小屋野貝塚などを構成資産とする「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録2周年を祝い、NPO法人つがる縄文の会(川嶋大史理事長)が主催し、市教育委員会が共催。協賛した市民団体「じょうもんズ」(徳田幸江代表)の協力により、ノスタルジックなアイヌ民族音楽などのライブが行われたほか、フード、クラフトなど20の出店も並んだ。

 火おこし体験は木と木の摩擦熱で火種をつくる道具を使って実施。挑戦する親子や高校生が後を絶たず、麻ひもに火種を付けて小さな炎が上がると「(火が)付いた!」と歓声が上がった。同市柏小2年の川村奈那さんは「火が付いた時はびっくりしたけど、うれしかった」と話した。

 木造高校の生徒が制作した、両遺跡の概要をアニメ形式で紹介する拡張現実(AR)動画も公開された。来場者はスマートフォンでQRコードを読み取って動画を楽しんだ。

 また、関東圏在住のつがる市出身者らでつくる「津軽まほろば会」の12人が遺跡見学などで現地を訪れ、歓迎セレモニーも行われた。

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