認知症、王林さんと理解を深める 五所川原市で「フォーラム」

来場者の代表と認知症についてのクイズに挑戦する王林さん(左から2人目)
認知症フォーラムに登場した王林さん

 タレントで元りんご娘の王林さんが2日、青森県五所川原市のオルテンシアで開かれた「認知症フォーラム」にゲストとして登場した。祖父母が同市在住だという王林さんは、来場者とともにクイズなどを通して楽しみながら認知症への理解を深めた。

 フォーラムは認知症について市民に学んでもらうため市が毎年開催している。今年は若い世代の参加を促そうと、王林さんをゲストに迎え、昨年の倍以上となる約千人が来場した。

 王林さんは中泊町の「金多豆蔵(きんたまめじょ)人形一座」による津軽伝統の人形劇に参加し、金多と豆蔵と一緒に認知症の予防などについて考えた後、来場者代表の9人とともにクイズ10問に挑戦。「認知症が原因で行方不明になる人は全国で1年に何人?」の問題では、解答として「①8千人②1万人③1万8千人」の三つの選択肢(答え③)が示されると、「答えあります? どれにしても多すぎる」と、大きな目を見開いて驚いていた。

 フォーラムの最後には客席に向かって「私も五所川原の血が入っている。この街が認知症の人たちに優しい街になれるように、今日のことを生かしていきたい」と笑顔で語った。

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