スプリントはアレイシ・エスパルガロが制してアプリリア1-3。バニャイアが2位を死守/第11戦カタルーニャGP

 9月2日、2023MotoGP第11戦カタルーニャGPのスプリントレースがカタロニア・サーキットで行われ、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)が勝利を飾った。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は20位で終えている。

 2日目の予選日は、MotoGPクラスはフリー走行2回目からスタート。初日と同様にドライコンディションだが、曇り空となった。気温は25度、路面温度は28度だ。

 序盤にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が1コーナーで止まり切れずコースアウト。そのまま低速走行でピットまで戻ったため、マシントラブルがあったようだ。その後、ミゲール・オリベイラ(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)が5コーナーで転倒。ラウル・フェルナンデス(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)はライドハイトデバイスのトラブルでピットまで押していた。

 残り半分を切るとマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が5コーナーで転倒。終盤にはレッドクロスが振られ、一部で雨が降ってきたようだ。そんななか、ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が5コーナーで転倒した。

 そんなFP2はオリベイラがトップタイム。2番手がザルコ、3番手がアレイシ・エスパルガロだった。

フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP

 続いて行われた予選は気温25度、路面温度29度のドライコンディションで始まった。予選Q1でもレッドクロスが振られるが、全ライダーがドライタイヤでアタック。早々にファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が1コーナーでコースアウト後に転倒を喫した。

 残り3分、ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が好タイムをマークするなかでマルク・マルケスが背後につけてトップタイムを記録した。オリベイラがそれを塗り替えてトップに立ち、オリベイラとマルク・マルケスがQ2に進出した。

 Q2では、初日から好調のアプリリア・レーシングのアレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスがまずワン・ツーのタイムを記録。フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が3番手に立つ。

 その後、トップがブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、そしてビニャーレスにかわる。最後のアタックでは、アレイシ・エスパルガロ、続いてバニャイアが首位に立ち、オリベイラが2番手に。3番手だったアレイシ・エスパルガロはさらに削って2番手に浮上。

 この結果、バニャイアがポールポジション、アレイシ・エスパルガロが2番手、オリベイラが3番手。2列目はビニャーレス、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、ザルコだ。

2023MotoGP第11戦カタルーニャGP 予選トップ3

■スプリントはアプリリアvsドゥカティの表彰台争いに

 午後になっても曇り空で、12周のスプリントレースはドライコンディションでスタートしたが、ウォームアップラップでレッドクロスが振られた。ピットではTカーの準備が進められた。

 レースがスタートするとバニャイアがホールショットを奪い、ビニャーレス、マルティンと続く。すぐに4コーナーでアレイシ・エスパルガロが3番手に浮上した。5番手はベゼッチ、6番手がビンダー、7番手がマルク・マルケスだ。

 2周目にオリベイラが7番手に浮上。3周目に4番手のマルティンが1コーナーでコースアウトして6番手にダウン。トップからバニャイア、アレイシ・エスパルガロ、ビニャーレスと差が広がりつつあった。

 4周目に5コーナーで15番手のポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)がコースアウトして転倒。6周目には1コーナーでアレイシ・エスパルガロがトップを伺うが、バニャイアが死守する。翌7周目には1コーナーでアレイシ・エスパルガロがトップに立った。また、8番手だったマルク・マルケスが10番手に落ちてポイント圏外となる。

 残り3周は、アレイシ・エスパルガロが首位で2番手に1秒以上の差をつける。バニャイア、ビニャーレス、ビンダー、オリベイラ、マルティン、ベゼッチ、ザルコ、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)がポイント圏内だ。

 ファイナルラップの1コーナーでは2位争いが激しくなり、ビニャーレスがバニャイアにつけるが、抜けない。アレイシ・エスパルガロは危なげなくウイリーで優勝。2位争いはバニャイアが制して、3位がビニャーレスとなった。4位はビンダー、5位はマルティン、6位はオリベイラ、7位はザルコ、8位はベゼッチ、9位はバスティアニーニが続いた。ホンダ勢トップは11位のマルク・マルケス、ヤマハ勢トップは15位のフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)だった。

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