政権発足直後にエネルギー値下げ

新首相に選出されたタイ貢献党のセーター氏は8月30日、間もなくその役目を終えるスパタナポン・エネルギー相と会談した後、新政権が稼働しだしたらすぐにエネルギー価格を引き下げると約束した。2人の間ではタイ発電公社の負担で一般家庭向け電気料金が比較的低く設定されていることなどについて意見が交換されたようだ。一方、タクシン元首相の弁護士だったピチット氏が閣僚に就任する予定とされ、これに同氏が有罪判決を受けたことがあるため一部で批判の声が出ている。ピチット氏は刑事ではなく民事で有罪であるため、閣僚の欠格事項には該当しないとの指摘が出ているものの、ソムチャイ元中央選挙管理委員会委員はこのほど、憲法160条7項では刑事、民事に関わりなく有罪となった者の閣僚就任が禁止しているとして、ピチット氏には閣僚になる資格がないと指摘し、セーター氏に対し閣僚候補の資格チェックをしっかり行うよう注文をつけた。セーター氏の首相就任はすでに国王陛下によって承認されているものの、憲法では新政権の誕生には新閣僚が国王陛下ご臨席の宣誓式を経ることが必要とされている。このため、現時点では公式にはプラユット暫定内閣がまだ政府を担っている。(『バンコク週報』より。https://bangkokshuho.com)

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