台風9号、5年ぶりにシグナル10発令

超大型の台風9号(SAOLA)が香港を直撃、天文台は9月1日に台風警報シグナル10を発令した。2〜3日付香港各紙によると、1日は激しい暴風雨の中で倒木、落下物、洪水の報告が相次ぎ、長沙湾ではビルの屋上から10基以上のソーラーパネルが路上に落下した。 天文台は1日の午前2時40分にシグナル8を発令し、午後6時20分にはシグナル9に変更。シグナル10は午後6時20分に発令された。1日午後8時15分の風力は時速118キロ以上に達した。返還後にシグナル10が発令されたのは5回目で、前回の2018年に襲来したマンゴスチンから5年ぶりとなった。2日午前3時40分にシグナル10からシグナル8に、午後4時20分にはシグナル3に、午後8時20分にシグナル1に変更され、午後11時40分にはすべての警報が解除された。

暴風雨の影響で香港国際空港では1日午後2時から基本的に全便が欠航となり、1日を通して計460便が欠航となった。 空港緊急対応センターと航空会社は運航再開計画に取り組み、2日午後から運航を段階的に再開した。 空港当局によると、立ち入り制限エリアで足止めされている乗客は200人以下、制限エリア外には100人以上がおり、水やビスケット、毛布などの物資を配布した。 シグナル8発令が予告された影響で市民は事前に市場やスーパーで食料の買い出しを行い、1日は朝になってもスーパーの棚は空っぽのところが多く、従業員は補充に追われていた。 一部住民は1日の野菜の価格は通常より50%ほど高かったと述べ、ケネディタウンではレタスを1斤当たり50ドルで販売する屋台も現れた。

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