ランチ食べて途上国支援 岡山市役所食堂 岡山大生が企画

取り組みをアピールする岡山大TFTのメンバーと、定食の一例

 岡山市役所の食堂で食事をすると、1食ごとに一定額が発展途上国に寄付される「TABLE FOR TWO(TFT)」が行われている。寄付金は現地の子どもたちの学校給食費に充てられる仕組み。より多くの人に活動を知ってほしいと岡山大の学生が企画した。ランチで途上国を支援しよう―。

 TFTは趣旨に賛同した全国の企業や団体が展開し、岡山大では学生有志が2019年から活動。大学の食堂で定食や弁当を販売し、NPO法人「TABLE FOR TWO International」(東京)を通じて1食当たり20円をアフリカやアジアの国々に寄付している。20円は現地での給食1食分に相当するといい、これまでに2万1520食分(6月末現在)を届けた。

 学内にとどまらず市民にも取り組みを知ってもらうため、「岡山大TFT」のメンバーが食堂を運営するセントラルフーズ(岡山市)に持ちかけ実現した。ヘルシーな「自然派定食」(650円、1日20食限定)が対象。魚料理やカレー、うどんなどメニューは日替わりで、学生がアイデアを出した杏仁(あんにん)豆腐やみたらし団子といった季節のスイーツも週替わりで付く。

 7月下旬から提供を始めた。TFTメンバーの3年増山乃々子さん(20)は「料理のカロリーは低めに設定されていて食べる人にも優しいメニュー。実際に食べて活動への理解を深めてほしい」と話している。

 食堂の営業時間は午前11時~午後2時。土日祝日休み。

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