「おやつと水筒を持参」 子供の友人に守ってもらう「おうちルール」が話題に

家に来る子供の友人たちに求める「おうちルール」あなたはどう思いますか?

子供の友人に守ってもらう「おうちルール」がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのはくりさん(@Crystallineazu1)の

「小3娘が自宅に友人を招いた。
我が家で遊ぶ時のルールとして”おやつと水筒を持参する”というルールがある。友人達はそれに従って家に来る。我が家の中では娘がリーダーシップを発揮している。会話の中心となり、自宅近くの自販機にジュースを買いに行く時は、誇らしげな顔で率先して皆を率いていた。」

という投稿。

話題になったくりさんの投稿

郷に入れば郷に従う…大人同士の付き合いでは当然の常識だが、それを子供の友達に課すというのは斬新な発想かもしれない。

今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「これは社会でもありますものね。学校でもある。それぞれの部署にもクラスにも大小問わずルールがある。そこを小さいうちから体感しておくのは良い経験でしかないですね」
「最近は、アレルギーの問題もありますし、おやつと水筒持参は大事」
「僕はよほど逸脱しない限り、他所の子に我が家のルールを徹底することはあまりしませんね💦相手の親の教育方針がどうの、みたいなことになるとめんどくさいなって思ってしまって」

などさまざまな声が寄せられている。

くりさんにお話を聞いた。

ーールールを作った経緯をお聞かせください。

くり:最初は遊びに来た子達に無制限にお菓子とジュースを出すという対応をしていました。すると友達が友達を呼び、無秩序になってしまう場面が頻繁になり、いわゆる放置子と呼ばれる子も居座るようになってしまいました。そういう子は特に要求が激しく、こちらが用意したお菓子に対しても不満をもらし、別のものを用意するよう求めることもあります。また、こちらの都合に関係なく毎週のように我が家を狙ったかのように遊びに来るようになりました。やがて、我が家は無料でお菓子が食べられるたまり場…無料の保育所のような空間へと化してしまったのです。

これではアレルギー問題や不測の事態があった時に責任が取れないし、我が家の負担も大き過ぎるという事で妻と話し、ルールを設定することにしました。その結果設けられたのが「水筒とおやつの持参」です。実はこれにもうひとつ「必ず保護者と連絡の取れるお友達であること」をつけ加えております。

これによって、お菓子目当てにやってくるよく知らない子達は来なくなりました。お互いの家に行き来する時はそれぞれ自分の食べたいものを持っていく事で不満が出ることもありません。突然、公園遊びなどを始めた場合も、水筒があると皆が水分補給できるので熱中症対策にもなります。このように試行錯誤を経て作られたルールなのです。

実際は我が家では、お友達用にお菓子とジュースを別に準備してますし、お茶も出します。そして、娘がお友達の家にお邪魔する時には人数分のおやつを持たせてます。なので、厳格なルールという訳でなく、お互いが気持ちよく遊ぶ為に必要な最低限の緩いルールと言うところです。

ーー子供たちはルールはすぐに馴染んだでしょうか?

くり:浸透は早かったです。娘が遊びたいお友達のママさんと妻が連絡先を交換し、前もってお互いの家で守って欲しいルールを確認します。そして、それぞれの家庭で「うちで遊ぶ時は水筒とおやつを待ってきてもらうから、お友達に伝えてね」等とその家で遊ぶ時のルールを子供に伝えます。あとは子供同士で情報を共有する、という流れで子供たちはすぐに慣れてくれました。お互いの保護者の顔が見える関係性があると、親も安心して遊ばせられますね。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

くり:真っ二つに賛否が割れたように思います。一つは「子育て現役世代からの応援の声」です。色々と複雑になっている現代では、子供同士で遊ばせる時に相手の保護者の方針や考えなどを無視して遊ばせる訳にはいきません。お菓子やジュース代の負担が不公平になる事もあります。なので、こういったルールがあるとお互いに気持ちよく子供を遊ばせることができるので良いという意見です。

もう一つは「子育てをしていない世代からの否定的な声」です。わざわざこんなルールを設けないと遊べないなんて嫌だ、ケチくさい、お菓子とジュース位出してやれという声が大多数でした。確かに僕の子供時代は友達の家でお菓子が出ても出なくても特に気にもせず遊んでいました。こういうルールに息苦しさを感じる方がいてもおかしくないと思います。

結局はお互いに気持ちよく遊ばせられるためのルールと考えるのか、逆にルールで縛られないと遊べないという事に息苦しさを感じるかの違いだとは思いました。

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読者のみなさんはくりさんのおうちルールについてどう感じるだろうか?

くりさんは書籍出版を目標にSNS上で育児に関する意見、情報を発信中。いずれも思慮に富んだ内容なので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

くりさん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/Crystallineazu1

(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)

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