秩父のダム湖で再確認 小鹿野署員ら水難救助訓練、ゴムボート操船や救出も 下流の川では過去に死亡事故

水難者救助の一連の流れを確認した小鹿野署員=1日午後、合角ダムの西秩父桃湖

 埼玉県秩父市と小鹿野町にまたがる県営合角(かっかく)ダムのダム湖「西秩父桃湖」で1日、小鹿野署が水難救助訓練を実施した。水難事故防止や救助体制の確立を目的とした訓練で、署員や地元の災害協力員計12人が参加した。

 同ダム下流の吉田川や赤平川では、夏場に水遊びや釣りを楽しむ観光客らが多く訪れる。2020年8月には秩父市下吉田の赤平川で、岩から川に飛び込んで遊んでいた学生が命を落とした。

 署員らは、ゴムボートを使用して操船訓練を行った後、水難者救助の一連の流れを確認。女性が溺れたという想定でゴムボートから署員が救命浮環(ふかん)を投げ込み、女性を救出した。

 同署の笠間新陽警備課長は「川遊びや釣りを行う際はライフジャケットを着用し、安全に楽しんでほしい。保護者は子どもから目を離さないように注意してほしい」と話していた。

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