規格外の桃使いジェラート 金光学園高生3人考案 岡山で販売

規格外の白桃を使ったジェラートと山本さん

 金光学園高(浅口市)の生徒3人が、傷が付いたり出荷用のサイズに合わなかったりして市場に出回らない白桃を使ったジェラートを考案した。岡山市北区奉還町のカフェで販売している。

 メンバーはいずれも2年の山本伊織さん(16)、島原利駆さん(16)、岡野泰士さん(16)。山本さんは祖父母が浅口市の桃農家で、消費者の手に届かない規格外の桃を何とかしたいと思っていた。授業で地域課題の解決策を考える機会があり、教育支援に取り組む一般社団法人SGSG(岡山市)と協力して商品化が実現した。

 コンポートにした桃と松崎牧場(同市)のジェラートを混ぜ、桃の風味とミルクの濃厚な味わいが同時に楽しめる。SGSGが運営する奉還町ユースセンター内のカフェで提供している。価格は400円。

 山本さんは「規格外でも味は本当においしくて、もっとたくさんの人に食べてほしいと感じていた。フードロスの現状を知るきっかけにもなったらうれしい」と話す。営業は火~金曜の午後3時~7時。土曜は同1時~5時。9月末までの予定だが、桃がなくなり次第終了。

 カフェでは今後、他の果物を使ったアイスの商品化も計画している。

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