イーグル2つ奪取の笹生優花が掲げるスローガン 7打差で迎える最終日

ムービングデーで2つのイーグルを奪取。実績を積んで最終日へ(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇ポートランドクラシック 3日目(2日)◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6478yd(パー72)

9アンダー11位から出た笹生優花は2イーグル3バーディ、5ボギーの「70」とスコア変動の激しい一日を過ごして最終日を迎える。選手だれしも全18ホールでロースコアにしたいと考えているだろうが、笹生はあえて「バーディを獲りたいという気持ちが無いとバーディは獲れない」とスローガンを口に出す。

ティショットは右にも左にも曲がった(撮影/田辺安啓(JJ))

3番でボギー先行をして滑り出した前半、4番でうまくスピンコントロールをしてピンそばにつけてバーディを奪うと次の5番のパー5と6番ではともに5mほどのバーディパットを沈めて3連続にした。

その勢いに拍車をかけるように、451ydある7番(パー5)では残り159ydの2打目を7番アイアンでピンそば3m強に寄せてイーグル。8番は3パットのボギーを喫したが、10番ではドライバー、3番ウッドで再び2オンさせてイーグルで一時は14アンダーに伸ばして単独2位にまで浮上した。

18番の2打目。手前の花道まで運んだが痛恨のボギー(撮影/田辺安啓(JJ))

悔しさを残すのは終盤の4ホール。15番で2打目をグリーン左奥のラフに入れて3オンとなり、1m弱のパーパットはカップ左端を蹴られての2パットボギー。16番のパー3も「ただ単にミスショット」と奥のラフに入れて2連続ボギーと失速した。3サムだった予選ラウンドと異なり、2サムでの決勝ラウンドは自分が打つまでの時間も限られており、「ルーティンとか、やることがいっぱいなのでリーダーボードを見る余裕は無かった」という。

キャディと二人三脚でスコアメークに励む(撮影/田辺安啓(JJ))

最終18番ではティショットで右のバンカーに入れて、セカンドショットは木の枝をかすめながら手前の花道まで運んだが、アプローチショットで寄せられずにこの日5つ目のボギーとなった。首位につけて2週連続Vがかかるメーガン・カンとは7打の差が開く。「結構離れていますね。ティショットをしっかり打って、やることをやって。集中したいと思います」と変わらず、2年ぶりのタイトルへ邁進する。(オレゴン州ポートランド/石井操)

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