全国から65ブース 深浦で初のクラフト展/青森

深浦町のアオーネ白神十二湖で始まった初のクラフト展=2日

 青森県深浦町のアオーネ白神十二湖で2日、同町初のクラフト展が2日間の日程で始まった。全国のクラフト作家が65のブースを出展している。

 訪れた客が作家との会話や飲食ブースでの食事を楽しみながら、お目当ての一品を探し求めている。

 出展のジャンルは木工、ガラス細工、革細工、つる細工、陶芸、フラワーアレンジメント、こぎん…と多彩だ。

 秋田市から家族で訪れた主婦杉本優子さん(48)は「木工品が好きで、子どもが小さい時は道の駅とかでよく買っていた」と笑顔で話す。深浦でのクラフト展開催はポスターで知ったといい、「面白い。十二湖も散策して帰ります」と話した。

 木工品製造・販売を手がける工房「木まま」代表の大野修志さん(62)は群馬県上野村からの出展。5月末に岩木山麓で開かれたクラフト展に参加した際、今回のクラフト展開催を知ったという。

 アオーネでのクラフト展開催について大野さんは「ロケーションが良く、家族連れでゆっくりクラフトを見てもらえる環境。青森市や弘前市、秋田県からの集客も見込める。これだけ広ければ、もう少し出展スペースを増やしてもいいと思う。来年以降も開催してほしい」と語った。

 クラフト展を企画した町地域おこし協力隊の浪岡敏勇(としお)さんは「仲間に助けられながら半年間準備してきたものが形になり、ぐっときている。今回出展した作家の意見を聞いて、2年目以降の開催につなげていきたい」と話した。

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