台風12号熱帯低気圧に変わっても 激しい雨に注意 今週は雷雨起こりやすく 蒸し暑さは続く

 きょう(日)は、高気圧に覆われて晴れ間の出ている所が多く、西日本や東日本を中心に35℃前後の厳しい暑さが続いている。週明けも猛暑日になる所があるものの、台風12号が持ち込む湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、関東や東北の太平洋側で激しい雨の降る所がある見込み。次第に秋雨前線が南下して、週の後半にかけても雨が降りやすく、雷雨になって雨の強まる所もありそうだ。また、35℃を超える猛烈な暑さおさまるものの、蒸し暑さの続く所が多い見込み。

月曜日は関東や東北で激しい雨

 台風11号は今夜にかけて台湾方面へ進む見通し。次第に沖縄からは離れていくものの、先島諸島を中心に高波に警戒するともに、強風にも注意が必要となる。
 また、台風12号は、日曜日の夜には八丈島の南で熱帯低気圧に変わる見通し。台風としての勢力が衰えても、雨雲のもとになる暖かくて湿った空気が持ち込まれ、週明けは大気の状態が不安定となりそうだ。

 関東では日曜日の夜から雨雲が広がってきて、月曜日の午前中にかけて関東や東北の太平洋側では激しい雨の降る所がある見込み。大雨となるおそれもあるため、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に注意が必要だ。東海や西日本も、午後は局地的に雨の強まる所がある見込み。

次第に秋雨前線南下 雨降りやすく 雷雨にも注意

 火曜日にかけても不安定な天気で、晴れ間の出る所もあるが、急な雷雨に注意が必要となる。週の中ごろからは秋雨前線が南下して、雨の降りやすい日が続きそうだ。湿った空気や上空の寒気の影響で、雷雲の発達する所もある見込み。

極端な暑さ和らいでも 残暑続く

 あす(月)も、名古屋で35℃、広島で37℃など、9月に入っても厳しい暑さの続く所がある見込み。次第に雨が降りやすくなり、極端な暑さはおさまっていくものの、週の前半はかなり蒸し暑く感じられる所が多くなりそうだ。風通しの良い服装を心がけるなど、油断をしないで熱中症に注意したい。

 週の後半には西日本や東日本も最低気温が25℃を下回り、朝晩を中心に涼しい風が吹き、少しずつ秋らしさを感じられる所も出てきそうだ。札幌は、朝の気温が金曜日には17℃と、この時季らしい涼しさとなる見込み。ただ、日中は30℃近くまで上がるため、服装選びに気をつけたい。

(気象予報士・及川藍)

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