ウクライナ反転攻勢は「効果的」 大統領側近、停戦交渉は否定

取材に応じるウクライナのポドリャク大統領府長官顧問=2日、キーウ(共同)

 【キーウ共同】ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は2日、共同通信の単独インタビューに応じ、開始から3カ月が経過したウクライナ軍の反転攻勢について「効果的だ」と評価した。現時点での停戦交渉入りは「ウクライナにとって降伏を意味する」として否定。ロシア軍の撤退まで攻勢を続ける考えを強調した。

 反転攻勢では、ウクライナ軍が航空戦力や弾薬、長距離砲の不足を抱えながらもロシア軍が構築した第1防衛線を突破したと指摘した。着実に前進しており、反攻の遅れは欧米の武器供与のペースに起因していると主張した。

 ロシア国内で相次ぐ空港などへの攻撃については、同国内の反政権義勇軍が実行していると述べ「攻撃はますます増えるだろう」と予測した。

 ロシアが2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島への攻撃に関し、緊張拡大を懸念していた欧米が最近、容認に転じたと説明。ロシアが半島を軍事拠点化し、補給に利用しているとして「われわれは前線の戦闘を減らすため、クリミアの軍事関連施設を全て破壊する」と述べた。

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