
イネをスマートフォンで撮影するだけで、人工知能(AI)が即座に収穫量を推計する技術を、岡山大の田中佑准教授(作物学)らのチームが開発した。収穫量が多く優れた品種の選定が加速することが期待される。スマホなどで使えるアプリ「HOJO(ホージョー)」も開発、公開している。
チームはコートジボワールなどアフリカ6カ国と日本の計20地域で、約460品種のイネの画像2万点以上を収集。1平方m当たりのもみの重さも実測してデータベース化し、AIに学習させ、高い精度で収穫量を推計することに成功した。
これまではイネのサンプルを採取して乾燥させてから重量を測定しており、数日かかっていた。