離島留学、里親支援拡充を 長崎、高校生死亡で検討委

長崎県教委が設置した離島留学制度の在り方を検討する委員会の会合=3日午後、県庁

 長崎県の「離島留学制度」で壱岐市の高校に通っていた男子生徒が死亡した問題を受け、県教育委員会が設置した制度の在り方を検討する委員会は3日、受け入れる里親や生徒への支援拡充を柱とする改善策をまとめた。

 現行の制度について「さまざまな事情を持つ生徒の対応は、里親や学校だけでは限界がある」と指摘。里親が問題を抱え込まないよう専門家への相談体制の拡充や、研修会を実施する重要性を訴えた。

 18~20年に入学した留学生の23%が転退学したことを踏まえ、生徒がスクールカウンセラーや民生委員と日常的に話し合える環境づくりの大切さを説明。生徒を地域全体で見守ることが再発防止につながるとした。

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