青森県民文化祭が開幕、青森市でオープニングフェス 12月まで東青・下北地区で

脈々と受け継がれる獅子踊を披露する高田獅子踊保存会の会員たち
合唱とバレエでフィナーレを飾ったオープニングフェスティバル

 第33回県民文化祭のオープニングフェスティバルが3日、青森市のリンクステーションホール青森で開かれた。「時は流れ 縄文のまほろばは永遠に」をテーマに和楽器演奏や手踊りなどで縄文から現代に至る悠久の時を表現。出演者たちが自然、歴史に培われた青森の芸能文化を披露した。

 三内丸山遺跡の映像をバックに、和楽器奏者山上進さんの尺八演奏で開演。古代の雰囲気を漂わせたバレエ、高田獅子踊保存会による獅子踊、石川義梅会の津軽手踊りが舞台を彩った。津島美代子フラメンコ舞踊スタジオのメンバーは、八甲田の厳しい自然と生命の力強さを激しいステップで演出。フィナーレは青森市合唱連盟の「青い森のメッセージ」の合唱に合わせ、春日井バレエ・ダンスギャラリーの軽やかな舞踊で締めくくった。

 6歳ながら一人舞台で拍手喝采を浴びた石川義梅会の田中志帆さん(弘前市)は「止めるところはちゃんと止めて練習通りできた」と笑顔。舞台責任者を務めた津島美代子さんは「縄文から続く青森の美しい自然と歴史を忘れず、力強く生きようとメッセージを込めた。素晴らしい芸術文化が残るすてきな場所に暮らしているんだと、県民に伝えられたのでは」と話した。

 会場には約800人が集まった。舞台に先立ち、神秀次郎実行委員会会長があいさつし、宮下宗一郎知事、西秀記青森市長が祝辞を述べた。県民文化祭は12月3日まで東青・下北地区を会場に行われる。

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