横山さんV 全日本アマ将棋名人戦 倉敷で大会、狩野さん破る

決勝で狩野さんと対局する横山さん(左)

 倉敷市出身の将棋棋士・大山康晴15世名人(1923~92年)の生誕100周年を記念した「第77回全日本アマチュア将棋名人戦全国大会」(日本将棋連盟、同市、同市文化振興財団主催)は最終日の3日、同市芸文館(同市中央)で決勝トーナメントの2回戦から決勝までが指され、横山大樹さん(33)=札幌市=が3大会連続4度目の栄冠を手にした。

 2日に開幕した大会には都道府県予選を勝ち進むなどした62人が出場。決勝は横山さんと初優勝を目指した狩野周さん(22)=大阪市=が対戦し、プロの対局でもよく指される「角換わり」の戦型から横山さんが押し切った。3連覇は大会初で、4度の優勝は歴代最多タイ。

 横山さんは「一局一局自分らしく指せ、それがいい結果につながってうれしい。“将棋の聖地”倉敷市での対局は楽しかった」と喜びを語った。

 決勝戦は谷川浩司17世名人らが大盤解説し、熱心なファンが見守った。また動画サイト・ユーチューブでも配信された。大会は倉敷市が誘致し、同市での開催は1997年の第51回大会以来26年ぶり。

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