9月3日、スコティッシュ・プレミアシップ第4節のレンジャーズ vs セルティックの試合がアイブロックス・スタジアムで行われた。
通算437回目となる“オールドファーム・ダービー”は、これまでレンジャーズ169勝、セルティック165勝、102の引き分けと対戦成績はほぼ互角。レンジャーズは3日前にUEFAチャンピオンズリーグの4次予選でPSVに1-5と大敗し、中3日でこの試合に挑む。セルティックは古橋亨梧と前田大然が先発入りし、小林友希が今シーズンのリーグ戦で初めてベンチ入りを果たした。
開始わずか38秒、レンジャーズはカウンターからシリエル・デセルスが右サイドを抜け出してクロスを送り、ラビ・マトンドが滑り込みながらゴールネットを揺らしたが、デセルスが抜け出した場面がオフサイドと判定されノーゴールに。
その後はセルティックが細かくパスをつなぎながら攻め、レンジャーズは縦へのスピードを生かしてカウンターに活路を見出す展開に。16分にはセルティックがチャンスを作り、リエル・アバダの右サイドからの折り返しに対して古橋、前田が走り込んだものの、両者ともに合わせることができない。25分には古橋がドリブルで運んでシュートを放ったが、相手DFが体を張ってブロックした。
28分、デセルスが高い相手のボールホルダーにプレッシャーをかけてボールを奪い、そのままペナルティーエリア内に運ぶと、ラストパスを受けたケマル・ルーフェが左足で蹴り込む。レンジャーズ先制かと思われたがVARが介入し、オンフィールドレビューの結果、デセルスのボール奪取の場面がファウルと判定され、ゴールは取り消しとなる。
45+2分、セルティックのゴールキックを相手DFがヘディングで跳ね返すと、マット・オライリーがそのボールをヘディングで再び前線へ。これに古橋が反応して抜け出すと、ワンバウンドしたボールに右足を振り抜き、セルティックに先制点をもたらす。前半はアウェーチームの1点リードで終了した。
後半も両チームの選手たちが激しい球際の競り合いを見せ、一進一退の攻防が続く。59分には縦パスに抜け出した古橋が鋭い切り返しから左足を振り抜くが、シュートはクロスバーを超えてしまう。レンジャーズは62分、ゴール正面の位置からジェームズ・タヴァーニアが直接FKでゴールを狙うが、こちらも枠を捉えられない。
両チームともに選手交代を駆使しながらインテンシティーを維持し、激しい戦いを続けていく。74分にはレンジャーズのニコラス・ラスキンのスルーパスにサム・ラマースが抜け出し、GKをかわして右足でシュートを試みるもヒットせず。83分から84分にかけてはダニーロが連続で決定機を作ったが、いずれもセルティックの守護神ジョー・ハートに阻まれた。
最後まで激しいプレーが続いたが後半はスコアが動かず、セルティックが古橋の挙げた1点を守り抜いて勝利を収めた。
次節、レンジャーズはアウェーでセント・ジョンストンと、セルティックはホームでダンディーと対戦する。
◉試合結果
レンジャーズ 0-1 セルティック
0-1 45+2分 古橋亨梧(セルティック)