「トットちゃん」42年ぶり続編 黒柳徹子さんの自伝的物語

黒柳徹子さん

 講談社は4日付で、俳優でエッセイストの黒柳徹子さんが、子ども時代を描いた自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」の続編「続 窓ぎわのトットちゃん」を、10月3日に刊行すると発表した。ベストセラーとなった前作の刊行から、42年ぶり。

 物語は、前作のラストで描かれた東京大空襲の直後から始まる。通っていた小学校「トモエ学園」が焼け、主人公のトットは1人で夜行列車に乗って青森県に疎開。その後、東京に戻って音楽学校を卒業し、NHKの専属俳優になって米ニューヨークに留学するまでの日々をつづった。

 黒柳さんは講談社を通じ「よし!と思うまで、なんと42年もかかってしまったけど、書きはじめると、笑っちゃうこと、泣いちゃうこと、それから戦争のことも次々に思い出されて…」とのコメントを寄せた。

 1981年刊行の「窓ぎわのトットちゃん」は、トモエ学園が実践していたユニークな教育と、そこで学ぶ子どもたちの姿を描いた作品。多くの言語に翻訳され、累計発行部数は日本国内で800万部、世界では2500万部を超えている。12月8日からは初のアニメ映画が公開予定。

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