おまたせ、底引き網漁初水揚げ 県内

初水揚げされたノドグロ=3日午後4時50分、金沢港

 1日に解禁された底引き網漁で、石川県内の各漁港に3日午後、しけのため2日遅れで出港していた漁船が戻り、甘エビやタイ、ノドグロなど日本海の秋の幸が水揚げされた。4日午前にも店頭に並ぶ。

 金沢港には午後4時ごろから、漁船が続々と帰港。新鮮な魚が県漁協かなざわ総合市場に運ばれた。その後の初競りでは、競り人と仲買人の威勢の良い掛け声が市場に響き渡った。

 金沢船長会によると、初物の漁獲量は例年に比べて3割ほど少ない。海水温の上昇などの影響で魚の生息場所が変わった可能性があるという。瑞祥丸船長を務める宮田康一会長(54)は「今年はとにかく暑い。魚がいる水深や場所を早く見つけるしかない」と話した。

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