『メンタルが弱っている人』にしてはいけないNG行為3選

メンタルが弱っている人の特徴

メンタルが弱っている人とは具体的にどのような状態なのでしょうか。精神的な不調は周囲の人に深刻な状態であると気づかれないことが多いですが、心の中で悲鳴を上げている人も少なくありません。

身近な人が普段と比べて以下の状態になっていたら、メンタルの不調を疑ってみましょう。

  • 怒りっぽくてイライラしている
  • いつもよりダルそうで疲れた様子
  • 不安げで落ち着きがない
  • 気がはりつめている
  • 会話を避けるようになる
  • 集中力が落ちてミスが目立つ
  • 周囲の人とトラブルを起こし気味

このような状態が続く人はメンタルが弱っている可能性が高いと考えられます。

『メンタルが弱っている人』にしてはいけないNG行為3選

職場や家庭で以前と違ってメンタルが弱っている?と感じる人がいた場合、どのように接すればよいのでしょうか。

1.「頑張って」と何度も言う

前述したように、メンタルが弱っている人には以下のような傾向が見られます。

  • 集中力が低下するためケアレスミスが増える
  • パフォーマンスや物事に対する熱意が著しく下がる

そのため、仕事や家事などで失敗やミスを起こしやすくなりますが、「頑張って」などの励ましの言葉を何度もかけることは、逆効果となることもあります。

頑張りたくても頑張れない状態に陥っている場合、不用意に励ますことで相手は過度に自責的になってしまいます。その結果、逆効果になることもありますので、丁寧に接するよう心がけましょう。

2.ポジティブ思考を押し付ける

「自分を信じて」「すべての出来事には意味がある」「あなたなら大丈夫」のように、ひたすらポジティブな言葉や思考を押し付けることも控えましょう。メンタルが弱っているということは、心の中がネガティブ気持ちでいっぱいになっているはずです。

感情とは自然と湧き上がってくるものなので、無理にポジティブ思考に変えていくより、ネガティブな感情と向き合ったり、その感情を吐き出す時間を持つことが大事なときもあります。ポジティブを押し付けるのではなく寄り添う姿勢をみせてあげるのがよいでしょう。

3.アドバイスをしたり自分が何とかしようとする

「私に任せて」のような言葉や、自分が何とかしてあげようとサポートとするのも、相手の状態によっては控えたほうがよいこともあります。メンタルが弱っている人はうつ病などで医学的な治療を必要としているケースもあるからです。

うつ病とは単なる心が不安定になっている状態や「気持ち」の問題ではなく、「体(脳)」が変化しているために起こる病気とのこと。休養や環境調整、薬による治療などが求められるため、安易に手助けをするより専門的なケアやサポートが必要となります。

メンタルが弱っている人への接し方

物の感じ方・捉え方は人それぞれです。勇気づけようと思ってかけた言葉がメンタルの弱っている人には負担になることもあります。そのため、応援や励ましより、思いやりを持って寄り添うことを意識するのがよいでしょう。

例えば「私にできることがあれば」という一言をさりげなく添えたり、相手の話を丁寧に聞いてあげて「共感」することも大事です。

本人が自分を追い込まないよう、コミュニケーションを取りながら、相手を気にかけてあげてください。どんな言葉をかけてよいか分からないときは、あえて声はかけず、無言で寄り添うだけでもよいのではないでしょうか。

「頑張って」はNGワード?

「頑張って」という言葉は、応援や励ましの意味で使われることが多いですが、中にはプラスの言葉として受け取らない人もいます。今でも頑張っているのにこれ以上頑張れない、しょせん人ごとと思われている、など労わるつもりが、不快感を与えてしまうのはとても残念なことです。

メンタルが弱っている人は心が不安定になっているため、こちらが励ましのつもりでかけた言葉も負担に感じる場合もあることを知っておきましょう。

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