意識、呼吸がない…78歳父親、自宅で死亡、暴行容疑で49歳長男を逮捕 自ら119番、事情聴かれ容疑認める

父親に暴行の疑い、49歳長男を逮捕=埼玉県越谷市

 埼玉県越谷市内の自宅で同居の父親(78)の胸部や腹部を殴ったとして、越谷署は3日、暴行の疑いで、越谷市千間台東2丁目、長男でパート従業員の男(49)を逮捕した。父親は同日中に居室内で死亡が確認された。同署は遺体を司法解剖するなどして、暴行と死亡との関連を調べる。

 逮捕容疑は2日午前3時ごろから午前4時ごろまでの間、自宅内で同居の父親(78)の両腕をつかみ突き飛ばして、胸部や腹部を数回殴るなどの暴行を加えた疑い。「つかんだり殴ったりしたのは間違いない」と容疑を認めているという。

 同署によると、男は父親と母親との3人暮らし。同日午後5時50分ごろ、男が布団の上で呼吸をしていない父親を発見し「父の意識、呼吸がない」と119番した。父親には上半身に複数のあざがあったことから同署に通報し、駆け付けた署員が男に事情を聴いたところ暴行を認めた。

 同署は暴行の動機や詳しい経緯を捜査している。

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