別府タワーが日本夜景遺産に 県内7カ所目、ライトアップ部門で認定【大分県】

日本夜景遺産に選ばれた別府タワー。泉都の夜を明るく照らしている=別府市北浜
県内の日本夜景遺産

 【別府】泉都のシンボル別府市北浜の別府タワーが「日本夜景遺産」に選ばれた。八面山(中津市)、うすき竹宵(臼杵市)などに続き、県内で7カ所目。

 日本夜景遺産は、夜景資源による観光活性化を目指そうと、一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」(東京都)が2004年から認定している。「自然」「施設型」「ライトアップ」「歴史文化」の4部門あり、別府タワーはライトアップ部門で認定を受けた。

 同タワーは1957年建設。「塔博士」の異名を持つ故・内藤多仲(たちゅう)氏が設計した。東京タワー(東京都)や通天閣(大阪市)など全国主要5都市のタワーと共に「タワー6兄弟」とも呼ばれている。2007年に国の登録有形文化財に指定された。

 21年3月、不動産・観光業「開世(かいせい)通商」(別府市北浜)が地元企業からタワーや敷地などを買い取った。大規模改修を進め、今年1月にリニューアルオープンした。毎日午後10時までライトアップしており、発光ダイオード(LED)の照明で、季節やイベントに合わせた色で観光都市別府の夜を照らしている。

 同社の兼光郷道代表取締役副社長(46)は「認定を受けることは憧れだったのでうれしい。これからも別府の夜を明るく照らしていく存在でいたい」と喜んだ。

 栃木県足利市で11月2日、認定授与式がある。

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