紀伊半島豪雨から12年で慰霊祭 犠牲者しのぶLEDの光

紀伊半島豪雨から12年となり、慰霊碑前に並べられたキャンドル型のLEDの明かりに手を合わせる貝岐好香さん(左端)ら=4日未明、和歌山県那智勝浦町

 三重、奈良、和歌山3県で88人の死者・行方不明者を出した2011年の紀伊半島豪雨から12年となり、このうち29人が犠牲となった和歌山県那智勝浦町で4日、慰霊祭が営まれた。遺族らが慰霊碑の前にキャンドル型の発光ダイオード(LED)をともし、故人をしのんだ。

 那智川流域で災害が発生し始めた時間とされる午前1時ごろ。井関地区の「紀伊半島大水害記念公園」を訪れた遺族らは犠牲者と同じ数のLEDに明かりをともした。名前が刻まれた慰霊碑が闇に浮かび、静かに手を合わせた。

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