【MLB】 アスレチックスのザック・ゲロフが月間最優秀新人を受賞 チームの信頼篤い“静かなリーダー”

写真:月間最優秀新人に輝いたアスレチックス・ゲロフ

現地3日の今日、8月の各月間タイトルが発表され、ア・リーグの月間最優秀新人賞はアスレチックスのザック・ゲロフが受賞した。

今日のエンゼルス戦の勝利でエンゼルスとのシリーズをスウィープ、ここ12戦で8勝と調子を上げているアスレチックス。シーズンを再建に費やす若いチームの中心にいるのが23歳の二塁手ザック・ゲロフだ。

2021年ドラフト2巡目でアスレチックスに指名されてプロ入りしたゲロフは、持ち前の打力を発揮し、わずか2年間でマイナーを卒業。

7月14日にメジャーデビューを飾ると、メジャーの舞台でもいきなりその打棒を発揮。デビュー35試合で10本塁打を放ち、アスレチックスのルーキーとしては史上最速の10号到達の記録を36年ぶりに塗り替えた。(前の記録保持者はマーク・マグワイア)

そして、8月は打率.286、7本塁打、OPS.912という好成績を残し、アスレチックスの選手としては7年ぶりの月間最優秀新人に輝いた。

ゲロフはプレーでチームを牽引するのみならず、既にクラブハウスのリーダーとして頭角を現しているという。

マーク・コッツェイ監督は「彼が静かなリーダーになりつつあるのを、私は毎日見て喜びを感じている」とゲロフについて目を細める。

さらにこちらも8月にデビューを飾ったルーキーであるローレンス・バトラーも「ザックは今やリーダーの1人だ。いつもウエイトルームにいてより良くなろうとしている。僕がここに上がってきたとき、ただ彼の後について彼のやっていることを見るようにしたよ」とゲロフのハードワークを称賛。(コメントはともに『MLB.com』のアスレチックス番記者マーティン・ガイエゴスから)

今季も100敗が確実と低迷しているアスレチックスだが、シーズンを追うに連れて改善。出塁マシーンとなっているライアン・ノダ、オールスターにも選ばれたブレント・ルーカー、エース格に成長したポール・ブラックバーンなど、楽しみな選手が続々と現れている。

来年、再来年にはアスレチックスは再び危険なチームとなっているかもしれない。

© 株式会社SPOTV JAPAN