「ぐらぐらしたら、すぐに頭守って隠れる」 幼稚園などで防災の日訓練

訓練で机の下に隠れる園児たち(大津市三井寺町・長等幼稚園)

 「防災の日」の1日、大津市は地震が起きた時に身を守るための「シェイクアウト訓練」を市内で一斉に行った。学校や幼稚園、企業などで5万4千人を超える市民が参加し、「(姿勢を)まず低く」「頭を守り」「動かない」の三つの動きを確認した。

 シェイクアウト訓練は三つの動きを1分間行って、安全を確保する基本となる動作を覚える訓練。市では2015年から毎年続け、今回は直下型地震によって市内で最大震度7の揺れが発生したとの想定で実施した。

 同市三井寺町の長等幼稚園では園児約70人が参加した。午前9時55分ごろ、訓練の始まりを告げる放送が流れると、5歳児のクラスでは園児が頭を守るような格好で机の下へ潜り込み、身を隠していた。

 訓練後、担任教諭が「地震はいつ起きるか分からないから、今日やったことを思い出し、自分で安全なところを探して命を守ってください」と呼びかけていた。

 園児の1人は「地震でぐらぐらしたら、命が危ないからすぐに頭を守って隠れることを勉強できた」と話していた。

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