山川に無期限の出場停止処分 西武球団「猛省促す」

プロ野球西武の山川穂高内野手

 プロ野球西武は4日、強制性交の疑いで書類送検され、嫌疑不十分で不起訴となった山川穂高内野手(31)に無期限の公式試合出場停止処分を科すと発表した。奥村剛球団社長は「不起訴処分となりましたが、今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく、処分した」と理由を説明した。

 山川は球団を通じ「プロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています。真摯に受け止め、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます」などとコメントした。

 球団は、飯田光男球団本部長の役員報酬を一部自主返納するとした。

 書類送検容疑は昨年11月、港区のホテルで20代女性に性的な暴行をした疑い。女性が被害届を提出し、警視庁麻布署が捜査。今年5月に書類送検され、東京地検が8月下旬に不起訴処分とした。

 山川は沖縄県出身で、富士大から2014年にドラフト2位で西武に入団。18年にパ・リーグMVPに選ばれ、昨季は3度目の本塁打王と初の打点王に輝いた。今年3月のWBC優勝に貢献していた。

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