津波想定し沿岸部住民が避難訓練 備前、14機関が連携強化確認

避難して運動公園に集まる久々井地区の住民

 備前市総合防災訓練が3日、同市久々井の市総合運動公園で行われ、関係機関が連携強化を確認するとともに沿岸部の住民が地震、津波に対する防災意識を高めた。

 市、東備消防組合、自衛隊、久々井地区の自主防災会など14機関・団体約400人が参加。和歌山県沖で大地震が発生し、市内で震度6強を観測して大津波警報が発令された―との想定で、市消防団が住民に避難を求め、放水訓練に臨んだ。

 運動公園に逃げた住民約100人は、シャベルで土砂を袋に詰めて土のう作りに取り組んだ。子どもたちも率先して作業を手伝った。仕上げた土のうを並べて「水」の文字をグラウンドに形作り、被災状況調査に飛来した県消防防災ヘリコプターが確かめた。

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