連日の猛暑と少雨でダム貯水率が50%下回る このままだと11月下旬に貯水率ゼロも 広島・三次

連日の猛暑で広島県内には降水量が少ない所があります。江の川水系にある「灰塚ダム」は、9月に入って貯水率が50%を下回りました。

国土交通省三次河川国道事務所 北木清治 事務所長
「江の川流域、特に灰塚ダム流域ではほとんど雨が降っていないというような状況でございます。その結果、ダム湖の貯水量回復には至っておりません」

中国地方整備局三次河川国道事務所は江の川水系の渇水調整について、関係機関と協議しました。三次市にある「灰塚ダム」周辺の8月の雨量は、過去10年の平均と比べると28%にとどまり、極端に少なくなりました。

9月になって灰塚ダムの貯水率は50%を下回り、このまま雨の少ない状況が続くとすると、11月下旬に貯水率がゼロになる予想が示されています。このため、協議会は、「灰塚ダム」下流の川で、農業用水などの既得用水分の放流を20%削減することを決めました。

国土交通省三次河川国道事務所 河川管理課 西尾仁志 事業対策官
「ダムの流域ほぼ直下の農業用水には影響が出てきているのかなというふうに思いますので、節水等のご協力をいただければと考えています」

三次河川国道事務所は今後も状況に応じて、SNSなどで貯水状況を提供したり、節水を呼びかけたりするとしています。

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