朝鮮人虐殺を巡る書籍を出版 関東大震災、神奈川145人犠牲

記者会見する市民団体の山本すみ子代表(中央)ら=4日午後、東京都内

 関東大震災時に起きた朝鮮人虐殺に関し、神奈川県での被害をまとめた書籍が出版され、編集に携わった市民団体代表らが4日、東京都内で記者会見した。神奈川県内の朝鮮人犠牲者は旧司法省の記録では2人だが、書籍や会見では「見つかった資料では145人と判明した」としている。

 出版されたのは「神奈川県 関東大震災 朝鮮人虐殺関係資料」(三一書房)。歴史学者の故姜徳相氏と、「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」の山本すみ子代表(84)が共編した。

 書籍には1923年11月21日付で、当時の県知事から内務省警保局長に宛てた報告とみられる資料に基づくデータを収容した。

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