旧渋沢邸を報道公開、東京・江東 清水建設、一般公開も検討

清水建設が公開した旧渋沢邸=4日午前、東京都江東区

 清水建設は4日、青森県六戸町から東京都江東区の自社施設の敷地内に移設した実業家の渋沢栄一の旧邸宅を報道陣に公開した。2代目当主の清水喜助による建築で唯一現存しており、同社が開設する新たなイノベーション拠点の象徴として設置した。今後は一般公開も検討する。

 旧渋沢邸は木造2階建てで、1878年に現在の江東区に完成。1908年には東京都港区に移され、その後に洋館を増築した。91年に六戸町に移築された後、清水建設が2018年に買い取り、江東区に戻した。

 山地徹副社長は「社員には(当時の)イノベーションを肌で感じてもらい、社外の人には清水建設のありようをアピールしたい」と話した。

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